ピクニックや健康管理に必須の保冷剤は、特に夏場に大活躍し、年間を通じて多くの家庭で使われています。
スイーツを購入した際に付いてくることも多く、気付けば冷蔵庫にたくさん溜まってしまうことがあります。
これら再利用可能なアイテムは、万が一の際に非常に役立ちますが、使い終わった後の破損や過剰な蓄積により、処分が必要になることがあります。
保冷剤の内容物について、どの程度ご存知ですか?私自身も、初めて知ったことがありました。
保冷剤の中身を安易に排水に流すことは、避けなければいけません。
さらに、破損した保冷剤を可燃ごみとして捨てる際には注意が必要です。
この記事では、保冷剤の内容物を適切に廃棄する方法に注目しています。
保冷剤の種類
冒頭に、保冷剤には主に2つのタイプがあることを説明します。
フレキシブルタイプ
先に述べたように、スイーツを買った際にもらえることが多い柔らかい素材の保冷剤についてです。
固形タイプの保冷剤
宅配される食品や乳製品の箱の中でよく見られる、外側が硬質プラスティックで作られている保冷剤についてご紹介します。
この記事では、主に柔軟なタイプの保冷剤に焦点を当てています。
保冷剤の中身って何?
多くの人が気になる保冷剤の中身ですが、その詳細はあまり知られていないかもしれません。
この記事を書くにあたり、私も保冷剤の中身について初めて詳しく知りました。
手で触ると柔らかい保冷剤は、中にゼリー状の物質が入っていると思われがちです。
しかし、実際にはそのほとんどが水で、98~99%を占めています。残りの1~2%は、水を吸収してゲル状になる高吸水性ポリマーです。
このポリマーは、水をたくさん吸収する性質があり、使い捨ておむつや発熱時の冷却パッドなどにも使われています。
保冷剤が柔らかく感じるのは、このポリマーのおかげです。
高吸水性ポリマ-について
高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer、SAP)は、保冷剤の中身によく使用される材料です。このポリマーは、その名の通り水分を自身の重量の数百倍以上吸収し、保持する能力があります。
高吸水性ポリマーは、主にソーダムポリアクリレートなどの合成ポリマーから成り、水と反応してゲル状に膨張します。この特性が、保冷剤が長時間にわたって冷却効果を維持する理由です。
ポリマーは内部に水を吸収し、ゲル状の物質に変化します。このゲル状態で水分を閉じ込めることで、溶け出しにくくなります。
保冷剤を冷凍庫で凍らせると、ゲル状の水分も凍ります。解凍される際、このゲルは徐々に溶け出し、その過程で周囲の熱を吸収し、冷却効果を提供します。
排水口に保冷剤の内容物を流さないで!
保冷剤の中身がほとんど水なので、排水口に流しても問題ないと思うかもしれませんが、それは避けた方が良いでしょう。
排水口に流すと、高吸水性ポリマーが膨張し、排水管を詰まらせてしまう可能性があります。
外袋が破れた場合は、内容物を別の袋に入れるか、新聞紙で包んで、可燃ごみや不燃ごみとして適切に処理してください。
どんなに少なくても、排水口に流すのは避けましょう。
保冷剤の正しい廃棄方法:可燃ごみでの処理はOK?
保冷時には、主に2種類が存在します。スイーツ購入時などによく見かける柔らかいタイプは、多くの場合、可燃ごみとして廃棄できる地域が多いです。
その一方で、硬質プラスティックで作られた保冷剤は、一般的に不燃ごみとして扱われます。
廃棄の際は、自分が住んでいる地域の自治体が定めるルールに従うことが重要です。
私が住んでいる地域では、保冷時を全て可燃ごみとして捨てることが許されていますが、硬質タイプの処理方法に関しては自治体に確認することを推奨します。
保冷剤を廃棄する際の注意点:下水への液体排出は避けましょう【まとめ】
この記事では、保冷剤の成分や正しい廃棄方法について解説しました。
最近、自宅の冷凍庫を片付けていて、どのように保冷剤を処理すればいいのか、また液体を下水に流すことの問題点について学びました。
保冷剤を使っている多くの人が、その取り扱いや廃棄方法について十分な知識を持っていないかもしれません。この記事を通して、正しい使い方と廃棄の方法を知っていただければと思います。
不要になった保冷剤は、環境に配慮し、適切に処理することが大切です。