シリコン型はお菓子作りに大変便利ですが、細かな汚れが付きやすく、洗うのが面倒なことがあります。
洗った後も、しばらくすると油分が戻ってくることがよくあります。
ここでは、シリコン型を洗う際に油分や細かい汚れをしっかり取り除く方法を紹介します。
シリコン型のお手入れ方法
シリコン型を洗う基本は、柔らかいスポンジや食器用洗剤、そして温かいお湯を使うことです。
しかし、シリコンは非常にデリケートな素材のため、洗う前に以下の点に注意することが大切です。
洗う時の注意点
シリコン型を洗う時には、硬いスポンジや磨き粉の使用は避けましょう。
シリコンは柔らかく、簡単に傷ついてしまうため、硬いもので洗うと傷がつき、それが原因で型が使用できなくなる可能性があります。
そのため、洗う際には柔らかいスポンジを使うことをお勧めします。
乾燥させる時の注意点
シリコン型を乾燥させる際には、オーブンで空焼きするのは避けましょう。
オーブンや電子レンジでの空焼きは、素材を傷める可能性があります。
洗った後は自然に乾かすか、タオルで水分を拭き取ることが望ましいです。
保管のコツ
シリコン型を保管する際は、ホコリが多い場所を避けるべきです。
シリコン型はホコリを引き寄せやすいため、保管する際にはしっかりと乾燥させた上で、プラスチック袋などに入れておくことが大切です。
次に、より効果的なお手入れ方法について説明します。
シリコン型のべたつき解消法
シリコン型の経年によるべたつきは避けられないものです。
これは、外見上は清潔に見えても、シリコンの内側に残る油分が時間が経つと表面に出てくるからです。
この問題を効果的に解決するには、以下の手順を踏むことをおすすめします。
【シリコン型の油汚れ対策ステップ】
2. 内部に染み込んだ油を浮かび上がらせる
3. しっかりとすすぐ
それでは、各ステップを詳しく見ていきましょう。
表面の汚れを取り除く
まず、使用済みの布などを使ってシリコン型の表面の汚れを拭き取ります。
その後、軽く洗剤で洗うのが良いでしょう。
お湯で最初に洗うことも可能ですが、お湯を使用すると油汚れが広がりやすくなり、さらに水道料金もかさむため、先に汚れを拭き取ることが推奨されます。
内部の油分を除去する
シリコンは油を吸収しやすい性質があり、内部に油分が染み込んでしまうことがよくあります。そのため、油分を効果的に表面に引き上げることが重要です。
この目的で、次の方法が推奨されます。
・重曹をシリコン型に振りかけて放置する (重曹はアルカリ性であり、油汚れが酸性のため、反応して汚れを落とします。)
これらの方法を試してみましょう。
もし油分が残っているようなら、同じ方法を再試するか、別の方法を試すか、または次のように両方を組み合わせてみると良いでしょう。
(この際、熱湯1Lに対して重曹大さじ2を目安にします。)
※熱湯を使用する理由は、強力な油汚れや生地の焦げ付きをより効果的に取り除けるためです。
すすぎ洗浄の手順
油分をしっかり除去した後は、洗剤を使って再びすすぎ洗いをします。
シリコン型の細かい汚れを落とす方法
シリコン型には細かな凹凸が多く、これが原因で生地などが完全には取れず、何度も洗う必要があります。
細かな汚れを効率的に落とすには、次の2つの方法が有効です。
どちらの方法も、型を一度全体的に洗って大きな汚れを取り除いた後に行います。
スプレータイプ洗剤の使用
スプレータイプのキッチン用洗剤は、通常の洗剤よりも油汚れや微細な汚れに強いです。
シリコン型を一度洗った後、特に細かな凹凸のある部分に残った汚れに対して、キッチン用スプレー洗剤を直接吹きかけます。数分放置した後、水で洗い流します。
これでほとんどの汚れが落ちますが、完全に落ちない場合はこの作業を数回繰り返してください。
冷凍法を利用する
冷凍法は時間はかかりますが、一度で汚れがきれいに取れるため、効率的な清掃方法です。
氷を取り出した後のシリコン型は、よりクリーンになっていることが確認できます。
まとめ:シリコン型のお手入れの重要性
シリコン素材は油分を吸収しやすい性質があり、特に油分の多い食材を使った後は、どれだけ洗っても油分を完全に取り除くことが難しいことがあります。
油分を徹底的に取り除くためには、熱湯と重曹を使う方法が効果的ですし、細かい部分をきれいにするためには冷凍法を試してみるといいでしょう。
これらの方法は少し手間はかかりますが、シリコン型を効果的にきれいにするためにはとても有効ですので、ぜひ試してみてください。