みなさんの家の電子レンジは綺麗ですか？
実を言うと、私もそうだったのですが、毎日使っていると、知らず知らずのうちに電子レンジの汚れが目につかなくなってしまいます。よく見ると、こびりついた黒い焦げ跡を見つけることがありますよね。気づいてはいても、見ないふりをしてしまうことも。
そんなしつこい汚れには、普通に拭き取るだけではなかなか落ちません。ですが、特定の自然素材を使うと、手軽にきれいにすることが可能です。
その素材とは…重曹とクエン酸です！これらを使えば、電子レンジをあっという間に綺麗にできるんです。
ここでは、そんな自然素材を使った電子レンジのお掃除方法をご紹介します。
電子レンジの汚れって何？
電子レンジの汚れは一体、何でできているのでしょうか？
使った後の電子レンジは湿気が多く、そのままにしておくとカルキのようなものができます。この湿気には、料理した食材から出る成分も含まれています。
加熱するときには、食材から油が飛び散ることがあり、これが電子レンジ内での汚れの原因になります。
さらに、食材の液体がターンテーブル上にこぼれることも。これは、食材の成分や調味料を含んだ水分が溢れ出たものです。
電子レンジの汚れは、カルキや油の混合物、食材の成分や調味料が結びついて固まったものです。
掃除を怠ると、これらが積み重なり、除去が困難な汚れへと変わります。
【電子レンジの汚れの主成分】
・油性の汚れ
電子レンジの内部が汚れていることで、食品を温め直す際にどのような影響があるのか、気付いていますか？
その実態には驚かされます。
電子レンジを清潔に保たないことで起こること
油汚れや水垢は、時間と共に空気に触れることで硬化してしまいます。
これが積み重なると、簡単には取り除くことができなくなります。
このような電子レンジの問題について、どう思いますか？
【臭いの問題】
電子レンジをカバーせずに使用すると、食品の匂いが内部に残ることになります。
さらに、飛び散った食材が付着し続けると、臭いの原因となります。
【加熱効率の低下】
電子レンジは、食品内の水分子を振動させて熱を生じさせることで、食品を加熱します。内部が汚れていると、その汚れが加熱されることで、食品への電磁波の伝わりが悪くなります。
結果的に、食品が十分に温まらなくなってしまいます。
【余計な電力の消費】
食品が完全に温まらず、何度も再加熱する必要が生じると、余計な電力を消費することになります。
このように、汚れが溜まった電子レンジは、効率的な加熱を妨げ、家事効率を下げる原因となります。
電子レンジの洗浄準備ガイド
電子レンジの洗浄を開始する前に、汚れの種類とそれに対する最適な掃除方法を理解することが重要です。
汚れの種類を知ろう
汚れは大きく分けて、酸性とアルカリ性の二つに分類され、それぞれ異なるアプローチで取り除く必要があります。
【酸性汚れとその対策】
・油性の汚れ
・タンパク質由来の残留物
・焦げ など
酸性汚れは、アルカリ性の物質である重曹を利用して中和し、水に溶けやすくすることで除去しやすくなります。
【アルカリ性汚れの取り扱い】
・カルシウムの堆積（水垢）
・洗剤の残留
・魚介類の残り香 など
アルカリ性の汚れは、酸性のクエン酸を使用して中和し、水に溶けやすくすることで容易に取り除くことができます。
電子レンジ内部の汚れは、油性とタンパク質の混合による酸性の特性を持つものが主です。
ほとんどの電子レンジの汚れは酸性であるため、重曹の利用が効果的です。
続いて、重曹とクエン酸の特徴についてさらに詳しく説明します。
重曹の基礎知識
炭酸水素ナトリウム（別名：NAHCO3）は、自然に存在する弱アルカリ性の化合物で、特に酸性の汚れに対して効果的です。
重曹の働き
【緩やかな研磨作用】
微粒子による穏やかな研磨効果があり、デリケートな表面を傷つけずに汚れを落とします。
【中和作用】
酸性の汚れをアルカリ性の特性で中和し、容易に拭き取れるようにします。
【消臭能力】
気になる臭い、その他の酸性臭を中和し、消臭します。
【吸湿作用】
湿気を吸収して乾燥させる効果を持ちます。
【泡の生成】
酸と反応して細かな泡を発生させ、これを利用して汚れを落とします。特にクエン酸との組み合わせが効果的です。
家庭の様々な汚れは、重曹を用いることで効果的に対処できるとされています。
クエン酸に関する情報
クエン酸は、レモンや他の柑橘類、梅干しなどに含まれる天然の酸で、アルカリ性汚れに対する有効性が高いです。
クエン酸の作用
【消臭作用】
魚の臭いやタバコの臭いなど、アルカリ性の臭いを取り除きます。
【汚れの分解】
汚れに迅速に作用し、浸透、剥離、溶解を促進します。特に、水垢やトイレの汚れなど、重曹だけでは除去が難しい汚れに対して有効です。
重曹とクエン酸のメリット
【自宅での安全性】
天然成分で構成されており、家庭でも安心して使用できます。
【洗剤の使用量削減】
重曹とクエン酸だけで多様な汚れを処理できるため、多くの専用洗剤を用意する必要がありません。
【洗剤残りの心配無用】
市販の洗剤のように残留物を気にすることなく、追加の水拭きが不要になり、清掃作業が効率的になります。
電子レンジをピカピカにする手順
重曹を使ったクリーニング方法
電子レンジの汚れは主に油から来るもので、これらは酸性の特徴を持っています。そこで、重曹が清掃において役立ちます。
②容器を蓋なしで電子レンジに入れ、2～3分間加熱します。
③加熱が終わったら、電子レンジの扉を閉めたまま10～20分間待ち、内部を蒸気で満たして汚れを柔らかくします。
④次に、温めた重曹水を浸した布で、柔らかくなった汚れを拭き取ります。
⑤さらに頑固な汚れには、重曹と水を3:1の割合で混ぜたペーストを使います。
⑥このペーストを湿ったスポンジに取り、汚れが目立つ部分を擦ります。
⑦最後に、清水で拭き上げます。
一度で汚れが完全に取れない場合は、この手順を繰り返してください。
重曹は加熱によりアルカリ性が増し、汚れをより効果的に落とします。特に頑固な汚れには、温かい状態での使用が推奨されます。
クエン酸を活用した洗浄方法
重曹が油汚れに有効なのに対し、水垢や魚の臭いなどアルカリ性の汚れにはクエン酸が適しています。
このことから、電子レンジの消臭対策にも効果的です。
手順は次の通りです。
①耐熱容器に水200mlとクエン酸大さじ1を加えて溶かします。
②容器の蓋をしないで、電子レンジで2～3分間加熱します。
③加熱後、電子レンジの扉を閉じたまま10～20分間放置し、内部を蒸気で温めます。
④温めたクエン酸水を浸した布で、浮き上がった汚れを拭き取ります。
電子レンジをいつもキレイに保つ方法
電子レンジを清潔に長持ちさせるためには、使用するたびにさっと拭く習慣を身につけることが大切です。
使用後の電子レンジは内部の湿気で汚れが柔らかくなっており、この時点でさっと拭くだけで汚れが簡単に取れます。この小さな努力で、後の大掃除が格段に楽になります。
さらに、食品が飛び散るのを防ぐために、ラップや専用のカバーを使うことも有効です。これらはコストも低く、手軽に使えるため、積極的に利用しましょう。
まとめ
・電子レンジの汚れは主に水垢や油汚れが中心です。
・放置すると、加熱効率が落ちたり電気代が増えたりする可能性があります。
・汚れの種類に応じて重曹やクエン酸を適切に使うことが推奨されています。
・重曹とクエン酸は天然由来で安全な素材です。
・定期的な軽い拭き取りで清潔を保つことが可能で、これにより掃除の時間も節約できます。
・使用後は電子レンジ内の湿気で汚れが落ちやすくなります。
このガイドでは、日々の生活でよく使われる電子レンジを、環境にやさしい重曹やクエン酸を使用して効率的に掃除する方法を紹介しました。
定期的なメンテナンスで、電子レンジを清潔に保つことができます。
