最近一人暮らしを始め、新しいキッチン用品を揃えることにしました。その中で、木製のまな板を購入しました。キッチン用品にこだわりを持っている私にとって、これは嬉しい発見でした。
しかし、メンテナンスの方法を間違えたのか、まな板が乾燥し、表面がかたくなってしまいました。
対策方法を調べてみると、木製まな板のお手入れには「乾性油」という特別なオイルを使うことで、乾燥を防ぐことができ、長もちさせることができることを知りました。
さらに、木製まな板には国産と輸入品があり、それぞれの特性に合わせたメンテナンス方法や適切なオイルが異なります。
この記事では、まな板の種類ごとのメンテナンス方法や、適切なオイルの選び方を解説します。
正しいケア方法を学び、愛用するキッチン道具を清潔に長持ちさせましょう。
木製まな板のケアにはオイルが必要?種類ごとの詳細解説
「木製まな板」と言っても、その種類や用途は様々です。
例えば、寿司屋で使われるまな板も、西洋料理店でピザや生ハムを盛り付けるまな板も、一般には「木製まな板」と呼ばれます。
木製まな板のお手入れにオイルを使う場合、特に西洋料理店で使われるタイプのまな板が適しています。
【木製まな板のメンテナンスポイント】
・【国産材:オイル不要】自然の油分が含まれているため
・【輸入品材:オイル必須】乾燥しやすいため、オイルでのケアが必要
【国産木材】和食店や寿司店でよく見るまな板
日本製の木製まな板は種類が豊富で、飲食店では様々な食材に合わせて異なるまな板が使われています。
代表的な木材には、ヒノキ、イチョウ、桐などがあります。
日本製の多くの木製まな板は、元々木材に油分が含まれているため、外部からのオイル塗布は不要です。
これらのまな板は柔らかく、包丁の刃あたりが良いのが特徴です。
刃あたりが良いとは、刃のダメージが少なく済むことを意味します。そのため、和食店ではこのタイプの柔らかい木材のまな板が広く使われています。
【輸入木材】西洋料理で使用されるまな板
特にイタリアンレストランでは、アペタイザーとしてチーズや生ハムを盛り付ける際に木製まな板を使用することが一般的です。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、これらは「カッティングボード」として知られ、皿の代わりに使われることが多いです。
これらのカッティングボードに使われる木材は、一般的にオリーブやアカシアなどの外国産の硬い素材で、乾燥しやすいため、オイルでのメンテナンスが推奨されています。
これらのボードは食材を切る用途には向いておらず、ブレッドナイフやチーズナイフなど専用のナイフが適しています。
木製まな板には日常のケアが必要
私は以前、プラスチック製のまな板ばかり使っていましたが、木製のまな板には特別なお手入れが必要だと初めて知りました。
特にオイルを使用することは新しい体験でした。
木製まな板は非常にデリケートで、適切なケアが求められます。
それでは、どのようなケアが必要なのでしょうか?
【木製まな板のお手入れポイントは次の通りです。】
【輸入木材】 :乾性油を使用
まな板を洗った後は水気をしっかり拭き取ることが大切です。
しかし、乾燥し過ぎるとまな板がひび割れたり反ったりする可能性があります。
プラスチック製と比べると手間はかかりますが、丁寧なケアが必要です。
国産の柔らかい木材のまな板における熱湯消毒のポイント
国産の柔らかい木材製まな板を使用する場合、以下の手順に従ってください。
・使用前には両面を水できちんと洗う
・水分は固く絞った濡れ布巾で拭き取る
【使用後のメンテナンスポイントは以下の通りです。】
・使用後はスポンジやタワシで水洗いする
・洗浄後に熱湯をかけて殺菌する
・乾燥布で水気をしっかり拭き取る
・まな板スタンドや壁掛けで乾燥させる
肉や魚の匂いが気になる時、水洗い前に熱湯を使いたくなるかもしれませんが、木製まな板ではこれをさけたほうがよいでしょう。
食材のタンパク質がまな板に染み込み、熱湯によって凝固しやすくなるため、汚れが残りやすくなります。
使用後は必ず水洗いを行い、その後に熱湯消毒をすることが大切です。
また、乾燥の際は適切な方法を取ることが重要で、不十分な乾燥方法はまな板が反る原因となります。
スタンドなどを利用して完全に乾かすことが大切です。
輸入木材のまな板には乾性油を使って乾燥を防ぐ
輸入木材で作られたまな板のお手入れには、次の手順が効果的です。
・ひまわり油や他の乾性油を均一に塗り、一晩放置して乾燥させる
・表面がべたつかなくなったら使用可能
【使用後のお手入れは、次の3ステップで行います。】
・乾いた布で水気を完全に拭き取る
・まな板スタンドや壁掛けで乾燥させる
輸入木材製まな板は、国産木材製まな板よりも水切れが良いので、お手入れは比較的しやすいかと思います。
オイルを塗る際に手を汚したくない場合は、刷毛を使うことをお勧めします。
刷毛を使用すると、手を汚すことなく均等にオイルを塗ることが可能です。手軽さや時短を求める方に特に便利です。
輸入木材製まな板のお手入れには乾性油が最適
乾燥した輸入木材製まな板のお手入れにはオイル塗布が有効です。これにより、乾燥を防ぎ、ナイフによる傷からまな板を守ることができます。
まな板のお手入れに適したオイルは特定の種類に限られますが、家庭にあるオイルで十分です。
油は乾性油と不乾性油に分類され、木製まな板のお手入れには乾性油が適しています。例としては、ひまわり油、えごま油、亜麻仁油が挙げられます。
一方、オリーブオイルやごま油のような不乾性油は乾きにくく、木製まな板には適していません。
これらを使うとベタつきが残り、適切なコーティングになりません。
適切な乾性油の使用:ひまわり油、えごま油、亜麻仁油
木製まな板のお手入れには乾性油が最適です。乾性油は空気中の酸素と反応して固まり、まな板にベタつきが残らず、保護膜を形成します。
最近は、100円ショップなどで個別包装されたえごま油や亜麻仁油も販売されており、手軽に試すことができます。
オイルを塗る際は、多めにオイルを垂らし、キッチンペーパーで均一に塗り込むことがポイントです。塗り終わったら、余分な油を拭き取り、風通しの良い場所で乾燥させましょう。
オリーブオイルやごま油は不向き:不乾性油は使用せずに
不乾性油は空気中の酸素と反応しにくく、固化しにくい性質を持っています。例えば、オリーブオイルは酸化に強く、長持ちすることで有名ですが、まな板のメンテナンスには向いていません。
オリーブオイルをまな板のメンテナンスに使おうと考えている方は、残念ながらそれは適切ではありません。まな板がベタつくのを防ぐため、不乾性油はさけた方がよいでしょう。
まとめ
・木製まな板の種類によって、メンテナンス方法が異なる
・国産の木製まな板は、元から油分が含まれているため、追加のオイル塗布は不要
・輸入木材製のまな板には、乾性油を使用するのが効果的
・使用前後にはまな板を洗浄し、しっかり水分を拭き取る
・乾燥はまな板スタンドや壁掛けを活用して行う
・まな板のオイル塗布には、乾性油(ひまわり油、えごま油、亜麻仁油)が最適
木製まな板には国産と輸入品の種類があり、それぞれに合ったメンテナンス方法が存在します。
適切なケアを行うことで、まな板は長持ちします。
愛情を込めたキッチンツールのお手入れは、料理をより楽しいものにします。
すでにまな板をお持ちの方も、これから購入を考えている方も、正しいメンテナンス方法で大切に使いましょう。