新しい挑戦:鉄製フライパンの再油引き! 効果的なお手入れ方法

キッチン用品お手入れ

鉄製フライパンの最初の油引きがうまくいかなかったと思うことがあっても心配する必要はありません。

再度の挑戦で、使用感はさらに良くなります。

使用を重ねる中で、避けられない焦げや錆が発生することがありますが、適切なケアで徐々に状態を良くすることができます。

ただし、使い込む中でできる茶色の汚れには、注意が必要です。

これを放置すると、錆が進行し、料理に影響を及ぼすこともあります。

この記事では、鉄製フライパンの再油引きの方法や、使用前後のお手入れ、茶色の汚れの対処法について説明します。

 

鉄製フライパンは再油引きが可能!最初の失敗から学ぶ

 

鉄製フライパンは時間をかけて「育てる」ものです。最初の油引きが失敗しても、再挑戦することで使い勝手は向上します。

油引きに失敗した後も、継続して使用することで、フライパンの状態は徐々に改善されます。

もし鉄製フライパンの油引きに失敗したと感じる場合、以下のような症状が現れるかもしれません:

・料理中に焦げ付きが発生する
・表面に錆が見られる
・表面が茶色く変色する
・表面に凹みが生じる

これらの問題は、調理法や保管方法に起因することもありますが、適切な油引きで防ぐことができます。

以下では、鉄製フライパンの油引き方法や、調理前後の使い方について詳しく説明します!

 

鉄製フライパンの初回油引きの手順

通常、鉄製フライパンは購入後に一度だけ油引きを行いますが、使用感が悪化したときにも行うことをおすすめします。

フライパンを空焼きして表面をきれいにした後、油引きをして油のコーティングを施します。

【用意するもの】

・鉄製フライパン(今回はスキレットを使用)
・食器用洗剤
・スポンジ
・サラダ油
・くず野菜(野菜の芯や皮など)

一般的な鉄製フライパンでも、アウトドア用のスキレットでも、同じ手順で油引きが行えます。

今回は自宅にあるスキレットを使用して説明を進めます。

 

〈 1. 食器用洗剤で軽く洗浄する 〉

フライパンの表面の汚れを優しく取り除くために、柔らかいスポンジを使用して洗いましょう。

洗剤が残らないように、しっかりと水で洗い流すことが重要です。

〈 2. 空焼きで水分を飛ばす 〉

中火で加熱し、水分を蒸発させます。白い煙が出るまで加熱を続けるのがポイントです。

我が家のガスコンロは安全機能がついていて、一定温度に達すると火力が自動で下がるので、白い煙が出るまでに少し時間がかかりました。

大きなフライパンの場合は、さらに時間が必要かもしれません。

〈 3. 冷めたら再び洗う 〉

フライパンが熱いうちに水につけると火傷の恐れがあります。十分に冷めたら、中性洗剤で再度洗います。

〈 4. 油を塗り、野菜くずで炒める 〉

白菜の芯や葉などを使って、油を塗り野菜くずを炒めます。

大根の皮やキャベツの芯など、どんな野菜くずでも使えますが、油が多すぎるとはねる恐れがあるので注意しましょう。

〈 5. 余分な油を拭き取る 〉

余分な油はキッチンペーパーで拭き取るか、オイルポットに移して処理します。

これで、鉄製フライパンの油引きは完了です。

油引きは初回だけでなく、使用感が悪くなったと感じた際にも随時行うことをお勧めします。

定期的な油引きや空焼きにより、鉄製フライパンはリフレッシュされ、使い心地が良くなります。

ぜひ、この方法をご自宅で試してみてください。

 

鉄製フライパン使用前の油引き方法

使用前の油引きは、料理の焦げ付きを防ぎ、フライパンの錆を予防するために毎回行う重要な手順です。

【用意するもの】

・鉄製フライパン
・サラダ油
・キッチンペーパー

これは鉄製フライパンに限らず、一般的なフライパンにも適用される手順です。

多くの人が実践していると思います。ポイントは、フライパンをしっかりと加熱してから油を塗ることです。

それでは、始めましょう。

〈 1. 鉄製フライパンを中火で加熱する 〉

濡れた布巾を使って取っ手を持つと、熱さを軽減できます。

特に取っ手が熱くなりやすいフライパンでは、この方法が役立ちます。

 2. 白い煙が出るまで加熱する 〉

かすかに白い煙が出るまでフライパンを加熱します。

フライパンが十分に温まるのを待ち、これにより食材を焦がさずに調理できます。

〈 3. 油を均等に広げる 〉

サラダ油を使い、キッチンペーパーでフライパンの全面に均等に油を塗ります。

使用後に余った油はキッチンペーパーで拭き取り、廃棄するかオイルポットに戻します。

この油引きは、テフロンコーティングされたフライパンでも焦げ付きを防ぐために行いますが、鉄製フライパンでも同様に重要です。

 

調理後のお手入れ方法

調理後は洗剤を使用せずに洗浄し、適量の油でコーティングすることが推奨されています。

【用意するもの】

・使用直後の鉄製フライパン
・たわし(植物繊維製の茶色いたわしが望ましい)
・サラダ油
・キッチンペーパー

金属製のたわしは避け、フライパンの表面を傷つけないたわしを選びましょう。

〈 1. 水またはぬるま湯で汚れを落とす 〉

調理後の鉄製フライパンは、洗剤を使わずに水やぬるま湯で洗いましょう。

洗剤を使用すると、汚れだけでなくフライパンの保護層となる油も洗い流される恐れがあります。

焦げ付きや汚れが強い場合は、フライパンに水を入れ沸騰させた後、たわしでやさしくこすって汚れを落とすと良いでしょう。

〈 2. 水分を完全に蒸発させる 〉

洗浄後、フライパンに残った水分が完全に蒸発するまでしっかりと乾かしましょう。

残った水分は鉄の酸化を促し、サビの原因になります。水滴が残っていないかを確認しながら、慎重に加熱して水分を飛ばします。

〈 3. 油を塗ってコーティングする 〉

フライパンが冷めたら、油を塗って再度コーティングしましょう。

この手順により、鉄製フライパンは使いやすい状態を保つことができます。

 

鉄製フライパンに見られる茶色い汚れとは?

 

鉄製フライパンに見られる茶色い汚れは、使用頻度によって異なります。

少しの使用で現れる汚れは、湿気によるサビであることが多いですが、長期間使ったフライパンで見られる汚れは、油膜が固まったものです。

しかし、これは油ならしの失敗ではなく、修正が可能です。

もっと詳しく解説しましょう。

 

新しい鉄製フライパンに現れる赤茶色の汚れ

新しく使い始めた鉄製フライパンに赤茶色の汚れが現れた場合、これは湿気が原因で生じる赤サビである可能性が高いです。

赤サビは、使用後に水分を残したまま放置したり、湿度の高い環境に置かれたりすることで発生します。

この赤サビを放置すると、フライパンの表面に小さな凹みが生じることがあります。

赤サビを防ぐためには、洗剤を使わずに洗い、油ならしを行うことが重要です。

このように鉄製フライパンを適切にケアすることで、サビを防ぎ長持ちさせることができます。

 

長期使用の鉄製フライパンの濃い茶色の汚れは自然なコーティング

長く使われた鉄製フライパンに見られる濃い茶色の汚れは、油膜による自然なコーティングです。

この茶色いシミは油ならしの失敗ではなく、実はフライパンをサビから守り、料理の焦げ付きを防ぐ効果があります。

使うほどに油膜は厚くなり、フライパンの使い心地も向上します。

この油膜を保つためには、日常的なお手入れとして洗剤を使わずに洗うことが重要です。

汚れが水とたわしでは落ちにくい場合は、水を沸騰させて固着した汚れを簡単に取り除くことができます。

 

鉄製フライパンの油ならしにはサラダ油が最適

 

鉄製フライパンの油ならしには、コーティングを作りやすいサラダ油が最適です。

油には乾性油、半乾性油、不乾性油の3種類があり、不飽和脂肪酸の含有量によってコーティングの作りやすさが変わります。

不飽和脂肪酸は植物油や魚油に多く含まれ、種類によって酸化しやすさに違いがあります。

乾性油は酸化しやすく、油膜を形成しやすいため、鉄製フライパンのコーティングに適しています。

この乾性油にはサラダ油やアマニ油が含まれ、木材のコーティングにも使用されています。

オリーブオイルは魅力的ですが、不飽和脂肪酸が少ないため、コーティングには向いていません。

油ならしにはサラダ油やアマニ油を使用しましょう。

 

まとめ

 

・鉄製フライパンの油ならしは、失敗してもやり直しが可能です。使用感が悪くなったら随時行うことが推奨されます。
・調理前の油引きは、熱した鉄製フライパンに油を塗り、調理することです。
・調理後のお手入れは洗剤を使わずに洗い、油をなじませることが大切です。
・新しい鉄製フライパンに現れる赤茶色の汚れは湿気による赤サビが多いです。
・長く使われた鉄製フライパンの茶色い汚れは、油膜によるものが多いです。
・鉄製フライパンの油ならしにはサラダ油が適しています。

この記事では、鉄製フライパンの油ならしやお手入れの方法、汚れの種類や油ならしに適した油の種類について詳しく解説しました。

鉄製フライパンは、適切なケアを行えば使い勝手が向上し、多くの料理に活躍します。

これらの知識をぜひ活用してみてください。

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